【北国戦争概略衝鉾隊之記】
暁五時頃、妙見に渡る。一瀬要人に大砲其他小千谷より持ち来りし器械を送り戦略を議すに、其頼むに足ざるを知りてまた河井継之助と議し宮本に転陣す。楠山兼三郎は会藩と不快を生じ故国に辞して還る。
【戊辰戦記結草録】
時に小千谷出張一瀬陣将より、長岡に帰り待居すべきの命あるを以て暁長岡に帰り出兵を止む。継で一瀬陣将始め諸隊長岡に返す。
(中略)
(8月2日)…(佐川)軍監一ノ瀬陣将に謂て曰く、「此地を退き、加茂に屯し然るべし」と。(一ノ瀬)陣将曰く、「退く時は共にすべし、我何ぞ独り先退せんや。」(佐川)軍監又曰く、「桑名藩総督服部半蔵も巳に退きたり、願わくば止る勿れ」と。(一ノ瀬)陣将これに従う。
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