慶応4年1月17日 

 負傷者が次々到着し、芝屋敷を病院とする。

【鳥羽へ御使並大坂引揚の一件】

 伏見鳥羽戦争手負の者共着致し、芝御屋敷奥御殿は病院に相成り候。右為御見舞十七日御乗切にて御出遊ばされ候処、小森一貫斎右懸り仰せ付けられ居り御案内申上候処、一々御懇に御尋ね下され、中には疵所に寄り見兼候ぐらいの者共多分これあり候処、逐一御覧の上御親切に御労り下され候につき皆々落涙にて御礼申上げ、其余御長屋の親類寄辺之者へ罷り越し居り候者これあるにつき、俄かに其所迄入らせられ、病床にて夫々御懇の御尋ねこれあり。皆々有難く存知奉り候。(中略)

 宰相様御一騎御共にて御東下遊ばされ候趣、若殿様御承知遊ばされ、御手許より望月弁次郎外五、六人御登りさせに相成り候につき、大坂より修理一同出起の都合を始め委細に演舌致し候処、加様の時節尤もの旨申し開き候。




※文献に関しては、管理人が現代語に近い形にするために、多少の意訳を含めて、
句読点や「」をくわえ、片仮名表記を平仮名に変え、送り仮名を追加し、読みやすい現代語の文章に改めてみました。

文中の()内は主に読み方、【】内は言葉の意味となっています。意味の不明のものや現代語約が不明のものは、原文のまま紹介してあります。
追々不明や間違い等のものについては、判明次第追加していきたいと思います。
間違い等気が付かれた方は、ご指摘頂けると助かります。