三崎公園

⇒三崎公園への交通
JR象潟駅より羽後交通バス三崎公園行きで20分終点下車。
又は、JR吹浦駅より車で10分。

秋田県にかほ市・山形県飽海郡遊佐町

 国道7号線沿いにあり、観音崎、大師崎、不動崎の3つから名前がついた場所で、丁度秋田県と山形県の県境に位置する。
 <戊辰之役戦没者顕彰碑>
 この三崎峠は、慶応4年の春と夏の2度にわたって戦いが行われた場所で、4/19〜21三崎口から秋田兵総勢1千7百名強で庄内を攻撃を開始するが、戦意が無い上、同士討ちや道に迷ったりと、逆に返り討ちにあって終わった。
 其の後、7/13〜16かけ庄内藩第三大隊が西軍と戦い、観音森を西軍に占領されるも、西軍の退却によって庄内藩が再度奪回している場所である。

 碑は、国道7号線沿いの公園入口の手前の茂みの中にひっそりと建っているので、あまり目立たない。

 
 <戊辰役戦没者供養宝塔>
 三崎公園から山形方面に進むと「芭蕉の道」という案内板があり、そこが旧街道の入口、その旧街道を進むと大師堂があり、その右脇に小さい階段がある。その上り口には「戊辰役戦没者供養宝塔」に関しての説明石板が建立されていて、階段を登ると左写真の「南無妙法蓮華経」が刻まれた石碑が建立している。

 

 

豊間源之進墓

 

⇒豊間源之進の墓への交通
JR象潟駅より羽後交通バス三崎公園行きで20分終点下車。又は、JR吹浦駅より車で10分。

山形県飽海郡遊佐町女鹿

 三崎公園より山形方面に進むと直ぐ左に左写真の案内柱が見えます。…が兎に角かなりの叢の中なので、秋の叢が少ない時期がオススメかもしれません。
 <秋田藩 豊間源之進墓>
 上の写真の案内柱から奥に進み、叢の生茂った山道を進み、途中の分かれ道を上に登ると左に茂みに覆われて建てられています。
 豊間源之進は天保6年12月6日久保田城下楢山裏町に藤右衛門盛基の長男として生まれた。国学派吉川忠行の教えを受け、やがて藩内革新派として発展、慶応4年7月4日の仙台藩使節の襲撃に際して源之進は「使者を殺す事は士道に反する」と消極的な姿勢を示し、同士より一時変節漢の謗りを受ける。7月6日秋田藩は庄内口へ出兵、源之進は藩の特設部隊「有志隊」の参謀となり、7月16日未明三崎口から軍を進め女鹿村の庄内軍に殺到し奮戦する。 大師峠の庄内兵小頭佐藤吉之助は進撃してくる秋田兵の中に勇戦する抜群の士を発見し、銃で狙い撃った、その弾丸が源之進の腰を貫き、源之進はその場に倒れ、走り寄った吉之助が秋田藩の同盟破棄を詰ると、源之進は「官軍も賊軍も君公次第、もし立場を変えたなら貴殿とて同じこと。それより早く我が首をあげよ」と吉之助を促し、源之進は割腹、吉之助によって首を刎ねられる。享年34歳。

 

豊間源之進墓への入口。上写真左側茂みが薄いところが入口(右のフェンスは鉄塔)

 

 

大物忌神社

⇒大物忌神社への交通
(1)湯の台ルート
JR酒田駅よりバス1時間20分湯の台下車、湯の台口から徒歩5時間20分(雪渓ある為アイゼン必携)※車があれば途中の滝の小屋近くまでは車では入れます。
(2)吹浦口・象潟口ルート
JR酒田駅からバス1時間15分「大平」下車、徒歩5時間半程度
JR象潟駅からバス1時間半「鉾立」下車、徒歩5時間
(3)矢島口ルート⇒矢島駅からバス「鮫川」から徒歩4時間〜5時間
山形県飽海郡遊佐町吹浦【地図
公式HP⇒http://www9.plala.or.jp/thoukai/
 神社の創祀は欽明天皇二十五年(1400余年前)の御代と伝えられている。 本社は山頂に鎮座し、麓に「口の宮」と呼ばれる里宮が吹浦と蕨岡の二ヶ所に鎮座する。
 鳥海山の山頂にある神社で鳥海山の標高は2,236m。
 途中雪渓などあり、天気が悪いとガスってしまい視界が利きませんので、そうなると未経験者では厳しいかと…(磁石と地図を頼りに進みます)
 <大物忌神社 本宮>
 麓にも口の宮と呼ばれる里宮があります…が、この鳥海山山頂にある大物忌神社本宮は、戊辰戦争の際に新徴組が一夜を過ごした場所です。
 奇襲隊は林茂助(200石)を隊長に約200名で、峻険な山道を登り、寒さに凍えながらこの大物忌神社で夜を明かし翌日一気に矢島藩へ攻め込んだ、本隊は百宅で秋田兵の烈しい抵抗にあい苦戦、その間に新徴組等奇襲隊が矢島へ攻め込んだ為、矢島藩の大半は百宅に出兵していた為矢島藩はあっけなく陣屋を自焼させ落城、新徴組は僅か4名の負傷に留まったのである。
 はっきりとは私の持っている史料からは新徴組がどのルートを使って登頂したのか不明ながら、升田から本隊は百宅へ進み…となると途中で分かれたとすれば、そこから一番近いルートは「湯の台口ルート」が一番近いので、可能性的には湯の台口から大物忌神社を経由して矢島口へ抜けた…という事か…?体力に自信のある方は是非このルートを辿ってみるのも良いかもしれない…。(実際登ってみると本当に厳しい…この山道を草履で着物又は羅紗綿で銃などを担いで登ったのかと思うと凄いなぁ…。

 

 左「雪渓」・・・湯の台口ルートの雪渓。この日は天気が悪くガスってしまい写真のように視界が利きませんでした。
 右「八丁坂よりの眺め」・・・霧が一瞬晴れた瞬間の眺め