史跡青森三戸・八戸

⇒観福寺への交通
JR東北本線三戸駅よりバス「営業所線」で郵便局前下車、
徒歩3分
境内見学自由

青森県三戸郡三戸町大字同心町字熊ノ林6-2

　浄土宗の寺院で、山門は三戸代官所の門を移築したと伝えられるもので、境内には日本最古と云われる白虎隊の墓もある。
　他のお寺の墓地とくっ付いているので寺の入り口自体が解り辛い。
　この寺の墓地なのか、くっついている寺の墓地なのか…本堂左側の墓地に旧会津藩士のモノらしき墓で「文政三年旧会藩大庭某」の墓などもあった。（どの大庭氏だろう？？）

　＜最古の白虎隊墓＞
　本堂向かって右側の墓地手前側に入って直ぐあるが特にこれと言った案内板も無い為解り辛い。墓石はかなり風化していて読取りづらいが、墓石前面には白虎隊士一人ひとりの名前が刻まれている。明治4年正月13日に旧会津藩士大竹秀蔵によって建立されたもので、この日は大竹秀蔵の母シヲ（※）の一周忌命日で記念して建立。（林八十治、津田捨蔵、津川喜代美の名が欠け、飯沼貞吉を自刃者として記名、鈴木源吉、安達藤三郎、飯沼貞吉の三名が誤記）大正15年に再建され、昭和25年に当時の住職によって苔に埋もれた墓が発見された。（※「諏訪伊助の娘嫁而為大竹親君妻哉」）

⇒悟真寺への交通
JR東北本線三戸駅よりバス「営業所線」で城山公園前又は
郵便局前下車、徒歩3分
境内自由／拝観無料

青森県三戸郡三戸町大字同心町字諏訪内55

　浄土宗の寺院で、境内には「会津藩招魂碑」がある。

　＜会津藩招魂碑＞
　明治２７年８月２３日に三戸に移住した旧会津藩士達によって二十七回忌を記念して建立されたもので、碑の石は古城址城山の石を使用し、人夫30人と旧藩士の応援によって石材を運搬し建立したものである。
　招魂碑は本堂向かって右側に建立されてます（…ハズ）

⇒三戸大神宮への交通
JR東北本線三戸駅よりバス「営業所線」で城山公園前又は
郵便局前下車、徒歩3分
境内自由／拝観無料
公式ＨＰ⇒http://www16.ocn.ne.jp/~amateras/

青森県三戸郡三戸町大字同心町字諏訪内43

　三戸大神宮は、元禄元年に伊勢神宮より天照大神を分霊を勧請したのが創始とされ、開運招福のお宮、または縁結びのお宮
として知られています。
　ここには、旧会津藩士の杉原凱の墓と由来碑、会津藩殉難者無縁墓があります。

　＜杉原凱墓＞
　拝殿の斜め向かいの木陰隅にひっそりと３基並んで建立されています。杉原凱は、旧会津藩士で、通称は外之助。安部井帽山に学び、天保１４年に藩校日新館の学館預に任じられ、後に医学寮師範補助、木草科教授となる。
　戊辰戦争後は斗南に移ると青森県三戸に住み学塾を設け後進を育成する。この墓と隣にある由来の碑は、没後門下生が建てたモノである。

　＜会津藩殉難者無縁墓＞
　昭和５１年に、斗南へ移住後多くの藩士が三戸で亡くなったが、その仔細明らかならず、寺に入れなかった墓も多く、その為「会津藩殉難無縁塔」を建立したものである。
　杉原凱の由来の碑の隣に建立されている。

⇒御前神社神葬墓地への交通
JR八戸線陸奥湊駅から徒歩10分（館鼻公園内）
公園内自由
八戸市湊町字館鼻

　新井田川河口に突き出た標高約27メ－トルの岬状台地に館鼻公園が整備され、その頂上付近に「御前（みさき）神社神葬墓地」がある。岬の先端に小さい祠がある、その向かいにある脇道を入ると、途中に上に登る階段があるので、それを登っていくと公園になっている。
　この神葬墓地には、娘子隊と後に呼ばれた一人中野優子と、その夫で新撰組にも一時属した会津藩士で蒲生誠一郎（山浦鉄四郎）の墓があります。後で知った話ですが、他の墓も会津に縁があるお墓が多いそうです。
　ここは「御前神社」の神葬墓地ですが、御前神社の本殿は対岸に移転してしまっていて、墓地だけが残されています。

　＜蒲生誠一郎・蒲生（中野）優子墓＞
　上の墓地入って直ぐの正面にあるので直ぐ解ります。
　後に娘子隊と呼ばれた中野竹子の妹中野優子と、その夫で、旧会津藩士で、新撰組に一時派遣されていた蒲生誠一郎（山浦鉄四郎）の墓。
　山浦鉄四郎は、戊辰の際は８月２３日の籠城の日、負傷の為、城中にあったが、天神橋口手薄の為、数名の壮士と奔走し出撃、敵陣の中を走り抜け、西出丸より城に引揚げるなど活躍する。戊辰後は、蒲生誠一郎と名前を変え、斗南へ行き明治４年に中野優子と結婚し、函館に住み函館にて没した。
　中野優子は戊辰時１６歳で、姉竹子と、母孝子と共に（後に娘子隊と呼ばれる）涙橋にて戦い、姉竹子は戦死。優子は母と共に入城し、籠城戦に活躍。明治４年に蒲生誠一郎と結婚し、昭和６年に７９歳にて死去。