■ 庄内藩関係  ■

庄内藩の制度等を紹介

 ■庄内藩歴代藩主
 ★庄内藩歴代藩主。

藩主名 家督年月 没年月日 享年 居城
1 酒井 忠次(ただつぐ) 天文5(1536)年 慶長元(1596)年10月28日 70 吉田
2 酒井 家次(いえつぐ) 天正16(1588)年11月 元和4(1618)年3月15日 55 碓井・高崎・高田
3 酒井 忠勝(ただかつ) 元和4(1618)年4月 正保4(1647)年10月17日 54 松代・庄内鶴ヶ岡
4 酒井 忠当(ただまさ) 正保4(1647)年7月 万治3(1660)年2月9日 44 庄内鶴ヶ岡
5 酒井 忠義(ただよし) 万治3(1660)年5月 天和元(1681)年11月7日 38    〃
6 酒井 忠真(ただざね) 天和2(1682)年2月 享保16(1631)年8月28日 61    〃
7 酒井 忠寄(ただより) 享保16(1731)年10月 明和3(1766)年3月30日 63    〃
8 酒井 忠温(ただあつ) 明和3(1766)年5月 明和4(1767)年1月3日 36    〃
9 酒井 忠徳(ただのり) 明和4(1767)年2月 文化9(1812)年9月18日 58    〃
10 酒井 忠器(ただかた) 文化2(1805)年9月 嘉永7(1854)年3月20日 65    〃
11 酒井 忠発(ただあき) 天保13(1842)年4月 明治9(1876)年2月12日 65    〃
12 酒井 忠寛(ただとも) 文久元(1861)年8月 文久2(1862)年9月17日 24    〃
13 酒井 忠篤(ただずみ) 文久2(1862)年12月 大正4(1915)年6月8日 63    〃
14 酒井 忠宝(ただみち) 明治元(1868)年12月 大正10(1921)年9月17日 66    〃


 参考:新編庄内人名辞典

 

 

 ■庄内藩の主要役職概要
 ★庄内藩の主要な役職概要。(カッコ内は漢名)

名称 よみ 職務内容 標準禄高
城代(城衛) じょうだい 鶴ヶ岡城の支城である亀ヶ城(酒田)を守護する責任者。
しかし、藩の中枢から外れる事となり、実際には閑職であった。適任者がいない時には組頭が一カ月交代で派遣されて在籍する事もあった。
1000石以上
家老(上大夫) かろう 藩政執行の責任者。3〜6人おり、殆どが高力・松平・石原・水野・竹内・酒井・里見等の名門から出た。 1000石以上
中老(中大夫) ちゅうろう 家老職見習で必要に応じて家老の職務を代行。中老でも藩主の信任を得た時には家老を差し置いて藩政の実権を握る事もあった。 500石以上
組頭(騎将) くみがしら 家中(上級藩士)組の統括者。7〜8人。
家中は25人をもって一組とする組に組織され、二組に一人の割合で組頭が置かれた。
600石以上
守役(大傳) もりやく 幼君あるいは世子の補佐責任者。  
小姓頭(侍臣長) こしょうがしら 藩主に近侍し、近習・小姓等の小姓組を統率。 600石前後
側用人(中丞相) そばようにん 藩主の側近で政務を取次ぐ。 400石以上
番頭(番師) ばんがしら 城内の取締りを担当し、筆頭を指立番頭という。 200石以上
用人(下大夫) ようにん 藩主の側近で諸用を取扱う。 400石以上
郡代(司農) ぐんだい 農政を総括して藩の財政を担当。 300石以上
奏者(礼官) そうしゃ 城中の礼式を司り、また朝廷や幕府への使者を務める。 300石以上
留守居(内宰) るすい 江戸藩邸に在勤して幕府や他藩との折衝にあたる。 200石以上
大目付(大監察) おおめつけ 家臣の非違を監視してこれをただす責任者。
徒目付、足軽目付を配下とした。
200石以上
普請奉行(将作大匠) ふしんぶぎょう 藩の土木工事を担当。  
物頭(先鋒将) ものがしら 足軽組の統率者。 200石以上
寺社奉行(祠部主事) じしゃぶぎょう 神社・寺院に関する事をつかさどる。 200石以上
町奉行(市令) まちぶぎょう 鶴ヶ岡および酒田の町政を支配し住民の犯罪をただす。 200石以上
元締(司貨) もとじめ 藩の金銭出納をつかさどる。  
郡奉行(県正) こおりぶぎょう 郡村の土木工事と治山・治水および公事・訴訟を担当する。 100石以上
大納戸(少府監) おおなんど 藩の衣類・調度品等の出納を取扱う。  
代官(農官) だいかん 郷村稲作の検見、貢米の賦課・収納及び農事の振興を担当。 100石以上
大学頭付 だいがくのかみづき 支藩の松山藩に付家老(つけがろう)として派遣、同藩の宝暦騒動以降常駐。 200以上


 参考:新編庄内人名辞典

 

 ■庄内藩藩校致道館職制一覧
 ★庄内藩藩校の『致道館』の職制一覧

職種 業務内容
学校総奉行 家老の中から任命される学校掛で校務の執行を監督する、大事はすべて総奉行の決裁を経てこれを行う。
学校副奉行 組頭の中から任命される学校掛で総奉行の代理をつとめ、総奉行決裁以外の重要事項を決裁する。
祭酒 釈尊を取扱い学政を司る最高責任者で、小姓頭以上の士より任命される。1名。
司業 祭酒を補佐する子弟教育の責任者で、行列以上(300石以上)の士より任命される。2〜3名。
学監 学校の総取締役で子弟成績の責任者、行列以上(300石以上)の士より任命される。2〜3名。
助教 教授することを本務とし、主として会業を司る。士分の者の中から任命される。14〜15名。
典学 事務を司り、子弟の監督を兼ねる。士分の中から任命される。5名。
句読師 年少の子弟に句読を授ける。士分の者の中から任命される。9名。
司書 図書の担当者で士分の者の中から任命される。2名。
舎長・外舎長 助教・句読師・舎生の中から選ばれて兼務となり、舎内外の取締りに当るとともに舎生と起居をともにして修学上の指導をする。
終日詰掛り 助教・句読師・舎長の中から選ばれ、終日詰の取締りを担当する。


 参考:新編庄内人名辞典

 

参考文献:「新編庄内人名辞典」庄内人名辞典刊行会
「シリーズ藩物語 庄内藩」現代書館